Aiko's blog

今日も素敵なすてきな1日を*

■ 私の家に警察が来た日。~「なぜそうなるのか?」を見ようとする姿勢~ ■

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ピンポーン。ピンポーン、ピンポーン・・・。。

 

鳴り続ける家の呼び出し音に、仕方なくドアを開けた。

 

すると、会社の上司と警察官が立っていた。

 

そう、警察が私の家に来たのである。

 

・・・・・

 

精神的につらくなり、早退・欠勤が増えていった。

 

欠勤するのにも、会社に電話連絡をしなければならないのが、ものすごく嫌で怖くておっくうだった。

 

それである日、無断欠勤をした。

 

もう、「休みます」の一言の連絡をすることを諦めた。
仕事に行くことを諦めた。
これで仕事を辞めようと決めた。

 

どうなってもいいやと思った。

 

もう数年前のことだから、記憶が曖昧だけれど、
たぶん会社から電話はかかってきていた。
出勤していない私への電話連絡。

 

全てを閉ざしているそのときの私は当然、
会社からの電話など出るはずもなかった。

 

ふとんにくるまりながら、ひたすら逃げて拒否して閉ざして自分を守っていた。

 

しにたい。きえたい。

 

そうして電話も無視してひきこもっていると、
家まで上司と警察官が来るという結果になった。

 

ドアを開けた私の目の前に立っていた上司と警官は、
安堵と呆れが混じった表情をしていた。

 

「連絡しないとこういうことになってしまうんですよ」
と言われた。

 

私の生存というか、私の存在を確認した警官は、そのまますぐに帰って行った。

 

とてもあたたかい会社と上司。
別にそのときの会社や仕事自体に問題はなかった。
ただ私の心がふさがってしまって、どうしようもない状態だった。

 

とてもよくしてもらったのに申し訳なかったけれど、
そのまま退職させてもらった。

 

・・・・・

 

メンタルが不安定なとき、
私はよくドタキャンや無断欠勤や
「やっぱりやめます」「やっぱり行きません」
という選択を繰り返していた。

 

そんなことをする人間は上手くいかない、
ダメな人間だ、と言われても仕方ない。

 

だけど、そんなこと分かっているんだ当時者たちは。

 

それは当然、周りの人に迷惑をかける行為であり、
本来はあってはならない行為であるって。

そんなことする自分は、ダメな人間だって。

 

分かっているけど、心を安定させられない。

 

数日前に「よし行こう!」と意気込んでいたのに、
数日後には「行きたくない行きたくない行きたくない部屋を出たくない動けない」状態になる自分。

 

そんな自分はどうしようもないダメな人間だって、
だから存在しない方がいいんだって、そんなのは痛いほど当事者は分かっている。

 

それを否定されるともっと嫌になることも本人は分かっている。

 

・・・・・・

 

当時の私と比べものにならないくらい良い状態に変わった今の私は思う。

 

そういう人間の結果だけを見て、
否定や批判をしても、正直意味がないって。

 

大事なのは、

「なぜそうなったのか?」
「なぜそんなことをしたのか?」
「どんな思いでそれをしたのか?」

という背景を見ることだって。

 

非行少年や犯罪者だってそう。

犯罪はダメだとか、暴力はダメだとか、人を殺すのはダメだとか、
そんなことは知っているワケで。分かっているハズで。

 

そういう人に

 

「なんでそんなことするんだ!ダメだろ!だからお前はダメなんだよ!
だからお前はうまくいかないんだよ!」

 

って表面に現れている結果だけを見て、何かを言ったって、何も変わらない。むしろ悪化する。

 

背景を見ようとすれば、一見ダメなように見える人も、
愛すべきひとなんだってことが分かってくるんだ。

 

背景を見ようとすれば、相手に優しくあれる。
そんな相手も自分に心を開いてくれる。

 

お互いに相手の背景を見ようとすれば、
お互い優しくあれる。

 

誰かの奴隷になりたいならば、
背景や想いを見ようとせずに一つの決まった答えなるものに従えばいい。

 

そうなりたくないなら、
他人や自分の背景や想いを優しく包み込んでみよう。

 

ついつい真逆のこともしたくなってしまうけど、それでもいいから。

 

それも自分だから。それも他人だから。

 

もちろん、私のこの主張も、
あくまで私の主張。意見。想い。

 

100人の中の1人の中の1つの想いと意見。

 

私は私の想いや意見を述べるだけ。


共感する人も共感しない人もどちらがいてもOK。

 

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